MNPと新車販売の減少がダブる

MNPが実施されて1年、フタを開けてみると期待ハズレの様子(参照)。携帯契約者全体の約3%しかMNPを利用していなかったとか。シェアはというと、ドコモの独り負け、auの独走、ソフトバンクモバイルの猛追。ただ、シェアといっても相変わらずドコモは50%超。まだガリバーだし。

導入1年、番号ポータビリティー…シェア地殻変動、独り負けドコモ

携帯電話の番号を変えずに携帯会社を変更できる「番号ポータビリティー」(番号継続制度)の実施から24日で1年を迎える。この間、KDDIは継続制度で100万人以上の契約を奪い、NTTドコモは100万人以上を失った。ソフトバンクは格安料金プランで劣勢を盛り返している。最近では、実質的な料金引き下げ競争や2年契約による顧客の囲い込み合戦が激化してきた。

昨年、MNPが導入されたらauに移行しようかなぁと検討した。けど、踏みとどまっている。移行手数料がかかるからイヤ、じゃない。なんというか、自分のニーズにマッチするauの機種を吟味しているうちに、あれよあれよで料金競争が始まっちゃったって感じ。だって、もう今や新規と長期契約者の料金的な差はずいぶん縮まったでしょ。なんだかほんのり立腹。10年以上契約しているから、へんなとこに拘泥してるのかな。もういいかげ長期契約者を優遇してくれよって。”2年縛り”なんてチープな新技くりだすし。機種はといえば、ソフトバンクのX01ぐらい。

あとは携帯メールアドレスかなぁ。iモード実施直後にメールアドレスを設定して以来、一度も迷惑メールを着信しない。コレ、ホント、不思議。さっぱりワカラナイ。ずっと同じアドレス。これがまた愛着がわいてくる、ワケないけど、いや、アルな。

携帯メアドも”ポータビリティー” PCと同じ第三者サービス検討

総務省は、パソコン向けでは無料で利用できるメールサービスが浸透していることから、「携帯でも第三者のサービスを利用できれば、メールアドレスを変えなくて済む」と説明。具体的には、第三者が携帯電話会社のメールサーバーを介さず、利用者の端末へ直接送受信できる仕組みを想定している。

これ、案外コロンブスの卵かも。番号とメールが変わらなければOKとか。あとは移行手数料と手間ぐらい。

「電波という公共の財産を使っているのに、競争が十分でない」との見方から行政が介入するのは首をかしげる。とはいえ”競争が十分でない”には納得。結局、横並びサービスだし料金もそんなに変わらない(と勝手に思いこんでいる)。

スマートフォンと自社サーバーでPDA的なサービスを提供するとか、独創的なデザインと機能を採用した端末を販売したりってな方向に足は向いていない。ほとんど同じ機能が搭載された端末をデザインだけチョイといじってメーカー別に開発させる程度。スマートフォンにいたってはWindows系オンリーでNokiaのような国際標準を採用している端末は皆無(に近い)。

今、新車が売れないと自動車メーカーは四苦八苦している。携帯電話は売れているのだろうけど、なんだかもうすでに自動車メーカーの苦悩とオーバーラップさせてしまう。