たまらなくスキだ

二酸化炭素をはきだして あの子が呼吸をしているよ
曇天模様の空の下 つぼみのままで揺れながら
野良犬は僕の骨くわえ 野性の力をためしている
路地裏に月が落っこちて 犬の目玉は四角だよ
今日人類がはじめて木星についたよ
ピテカントロプスになる日も 近づいたんだよ

あの子は花火を打ち上げて この日が来たのを祝ってる
冬の花火は強すぎて ぼくらの体は砕け散る
ブーゲンビリヤの木の下で ぼくはあの子を探すけど
月の光に邪魔されて あの子のかけらは見つからない