ナポリはごみの山

ゴミ危機ナポリ、住民と警官衝突 ゴミ除去に軍出動

ナポリと周辺地域では大量のゴミ袋が路上に放置されたままの状態が続いている。クリスマス休暇が明けた7日朝には、軍が学校周辺にブルドーザーを出動させ、除去作業に当たった。

イタリア南部の都市、ナポリがごみの山とのこと。周辺地域を含めたごみの量は10万トンとも。原因は以下らしい(参照: Sankei EXPRESS 2008.1.8日付)。

この地域では、ごみの処分場が造られては満杯になるということが繰り返され、1994年以来、度々収集が滞った。路上のごみの山は今回は、昨年夏ごろから目立ち始め、危機的状況にあることは12月31日付の紙面でも伝えた。その後、最後の処分場が満杯になった。

おや? 「収集」?ってわけです。どうもナポリではごみを焼却するものではないらしい。なんで焼却しないの?という疑問。

焼却施設ができると困る勢力、マフィアだと。ごみ収集が資金源なんでしょう。あと、ごみ収集にまつわる権利関係に”人”が複雑にからみあっているみたい。システムを構築してカッチリした社会より人と人のつながりで成り立つ社会がもたらしたごみ問題らしい。

で、対策。

ナポリからの報道では、「地域では初のごみ焼却施設の建設が進められているが、落とし穴は2009年になる」とある。

だから喫緊の対策としてごみ処分場(埋め立て地)を再開したところ、近隣住民が「環境問題」と怒って抗議行動にという顛末。

日本はごみを燃やしますし、ごみの分別がすすんできたので、このあたりの感覚を理解できない人も多いのでは。私はというと、ニオイが気になって(笑)

「人と人のつながり」と「利権」はコインの裏表なのかなぁと。中庸って難しい。